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看護部(外来 ・一般病棟 ・療養病棟)

血液浄化療法室

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血液浄化療法室


人工透析内科紹介

生活習慣病の発症率の高い沖縄県において、糖尿病や高血圧などが原因で腎不
全に至り、透析治療を余儀なくされる人は増加の一途をたどっています。残念
なことに糖尿病や高血圧が原因で慢性的に悪くなってしまった腎臓は元には戻
せません。機能が低下した腎臓の替わりに透析治療、または腎臓移植が必要に
なります。一方では、幸いなことに日本の透析治療は世界でもトップレベルの
治療成績を誇っています。最近は、十分な透析、十分な栄養補給、必要に応じ
た内服治療を行うことで、生活の質を保ちながらの治療成績向上を目指す方向
へシフトしつつあります。これには透析時間、回数、ダイアライザー(透析膜)
面積、血流量がカギになります。これからは単に生命を維持させるための短時
間透析より、生命維持+生活の質を向上させるための効率の良い透析治療が重
要と考えます。


「循環器疾患専門病院としてのメリット」

当院の特徴として循環器疾患の専門病院ということがあります。
2010年の日本透析医学会統計データでは透析患者の死因は心不全が一番多いという結果でした。心不全の原因としては、虚血性心疾患、心臓弁膜症、不整脈など様々でありますが、かかりつけの病院が循環器専門病院ということは心血管系合併症の割合が多い透析患者様にとって大きなメリットといえます。
その他、内シャントが狭くなった場合の風船治療(シャントPTA)や、内シャントの急な閉塞や内シャント造設が困難となった患者様の手術にも幅広く対応しております。


「透析に伴う合併症」

透析に伴う短期の合併症として多いのは、透析中や透析後の血圧低下や倦怠感、筋痙攣などですが、適正なドライウェイトを設定することで対応できることが実は多いのです。透析医は胸部レントゲン上の心胸郭比を測定することや体の浮腫や血圧などを総合的に見て、ドライウェイトを設定します。ただこの心胸比というのは呼吸の状態などの条件で結果が変化してしまうことがあります。場合によっては、実際は脱水状態なのに過剰な除水をして血圧が下がって辛い思いをしてしまうという事態になることもあります。そこで当院では身体組成分析装置という、微弱な電流を流すことで体の中の水分量や脂肪量、筋肉量などが測定できる装置を補助的に使うことでドライウェイトの設定に役立てています。その他、動脈硬化により下肢の血行が悪い方には人工炭酸泉装置による足浴を行います。より重症度の高い下肢の虚血にはLDLアフェレーシスという、LDLコレステロールを吸着する治療も行います。

「血液透析はチーム医療」

当院では透析専門の医師、看護師、臨床工学技士、栄養士、理学療法士、ケー
スワーカーなどの医療スタッフが連携をとりながら、現在の透析処方、シャン
トの状況、栄養状態、入退院の調整、リハビリテーションなどについて情報を
共有し、それぞれの患者様に合った質の高い透析医療を提供したいと考えてお
ります。

平成24年7月中旬からは新病院に移転し、オーシャンビューの清潔感ある環境
で治療が受けられます。臨時透析も随時受け入れ可能です。沖縄へお越しにな
る際にはぜひご利用ください。



「その他の血液浄化療法」

●持続緩徐式血液濾過(CRRT)
●単純血漿交換法
●二重膜濾過血漿交換法
●血液吸着療法
  ・エンドトキシン吸着療法
●血漿吸着療法
  ・LDL吸着療法
  ・ビリルビン吸着療法
●吸着式血球成分除去療法
  ・白血球除去療法
  血液中の活性化した白血球(悪さをする白血球)を取り除き、炎症を
  すみやかに鎮める治療法です。
  つまり、活性化した白血球が関節内にとどまり炎症を長引かせたり、軟
  骨や骨の破壊をはじめる前に取り除いてしまうものです。
  適応疾患 : 関節リウマチ、潰瘍性大腸炎

  詳細は白血球除去療法(LCAP療法)情報サイトをご覧ください
  http://www.asahi-kasei.co.jp/medical/lcap/


●腹水濾過濃縮再静注法(CART)