理事長・院長挨拶
1976年6月に医療法人博愛会が設立されてから、そろそろ節目の50年が経過しようとしています。
“私たちは患者様や家族に信頼され、地域社会に貢献できる質の高い安全な医療を実践します”を病院理念に掲げ、日々努力してまいりました。
基本方針として
- 虚血性心疾患、不整脈治療、弁膜症、大血管および末梢血管を中心に良質な医療を実践します。
- 慢性腎不全患者様へ最良の血液透析治療を実践します。
- 循環器病センターとして、地域の病院、医院に信頼されるよう連携を密に行います。
- 高血圧、糖尿病など生活習慣病の予防と治療に取り組みます。
- 慢性心不全・循環器疾患を中心に在宅医療を特化していきます。
- 国際医療センターとして外国人診療を推進していきます。
- 人材育成に努め、全職員が働きやすく、働きがいのある職場作りを目指します。
- 効果的なマネジメントシステムの構築・運用を図り、継続的改善に取り組みます。
外国人診療は、沖縄県が推進する観光・インバウンド事業、米軍基地からの循環器疾患診療ニーズが高い事より、従来からの博愛会の特徴的な取り組みです。
台湾からの透析患者さんの旅行透析依頼などが増加し、医療通訳を充実し国際医療センターとして力を注いでいます。
今年2025年4月から、診療内容に大きな変化がありました。
新しい外科医の入職により、心臓血管外科領域(弁膜症、冠動脈バイパス手術、大動脈瘤、ウルフオオツカ低侵襲心房細動手術)において安全性・手術症例数増加があり、博愛会の将来に明るい兆しとなりました。
また、2024年10月、地域との連携を密接にするため、“地域活動推進チーム”を発足しました。疾病予防・早期発見の観点から、地域コミュニティに出向いて健康増進に関する健康教室や市民公開講座を行っています。
在宅部門においては、常日頃から地域の方々との繋がりを密にし、安心感を持って頼られる診療所・訪問看護ステーションを目指していきます。
経営理念には“次世代に残せるような安定性と発展性のある病院作りを追求します”を掲げています。
経営には、チームワーク・多職種連携は当然必要ですが、人材(財)確保・育成もまた努力していかなければと考えています。
普段から忘れないように心掛けている事があります。
それは、「私たち博愛会が地域社会に本当に必要とされているかどうか」です。
沖縄県から救急指定病院として認可を受けています。博愛会系列のにぬふぁぶし診療所・訪問診療・訪問看護ステーションは在宅医療に力を注いでいます。
忙しい業務の中で、職員全員が“自分たちは地域から必要とされているかどうか”を念頭に置くことは大事だと思っています。
医療がより高度化し、少子高齢化に加え社会・世界情勢の変化が複雑化し病院経営も困難な状況に直面しています。
この状況の中で、博愛会を次世代に繋いでいくためには、地域社会に真に必要とされる医療提供を追求していかなければと切に考えています。
最後に、皆様・ご家族が心身共に健康でありますよう祈念いたします。
医療法人博愛会
理事長・院長 洲鎌 盛一