医療法人博愛会 牧港中央病院
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理事長・院長挨拶

理事長・院長挨拶


 新型コロナウイルス感染症は流行から約3年が経過し、令和5年も年頭からコロナに振り回されました。しかしながら、感染症法上、5月よりコロナ感染症は2類から5類へと変更になります。今後は、これまで培ってきた知識・多職種連携でもってウィズコロナの新しいライフスタイルの確立が必要になってきています。博愛会として今年一年目指す方向を書いてみました。
 病院理念にある循環器疾患(不整脈部門・虚血部門・外科部門)を引き続きしっかりやっていきます。また、透析治療・シャントセンター・国際医療センターも大切な部門です。特に、今後再開される国際交流を考えると、旅行透析を含めた外国人診療は需要が増えると予想されます。急性期医療と慢性期(在宅)医療の両立も進めていきます。急性期医療で救った患者さんを、慢性期(在宅)までみていくことは大切だと思います。平成30年12月に、健康寿命の延伸を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する循環器病対策基本法が公布されました。脳卒中、心臓病その他の循環器病が、国民の疾病による死亡・介護の主要な原因になっている現状があり、循環器病予防等に取り組むことで、健康寿命の延伸を図り、医療・介護の負担軽減に役立つことが趣旨です。循環器病対策推進基本計画の策定が行われ、都道府県は“都道府県循環器病対策推進計画”を策定するとされています。基本的施策に①循環器病の予防等の推進、②循環器病を発症した疑いがある者の搬送及び受け入れの実施に係る体制の整備、③医療機関の整備、④循環器病患者等の質の向上、⑤保険、医療及び福祉に係る関係機関の連携協力体制の整備などが掲げられています。沖縄県・県医師会もすでに令和2年に“心不全に係る地域連携体制構築事業”をスタートさせています。牧港中央病院も心不全地域連携研修会に参加しており、今年1月13日には最終の研修会があります。その後、沖縄県知事・県医師会長より受講証が発行される予定です。また新たに設置した心不全外来は心不全部門として展開・発展させていこうと思います。ここで強調したい事は、博愛会の理念と“循環器病対策基本法”が一致していることです。私たち牧港中央病院が普段から実践している医療が社会により貢献していけることは非常に嬉しい事です。
 今年12月には、“まちなと在宅クリニック”の新館建築が完成する予定です。循環器疾患・心不全を中心にした在宅医療を展開し、より一層地域社会に貢献できるように努力していきます。
 ウィズコロナの時代に入っていきますが、病院理念・基本方針の実践のためにも医師、看護師を含めた人材確保、育成も優先課題の一つと考え日々努力を重ねていきたいと思います。医療法人博愛会の今後の継続と発展のために皆様からのご指導、ご鞭撻よろしくお願いいたします。 



医療法人博愛会
理事長・院長 洲鎌 盛一


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